ユル配当生活の始まり~46歳でFIREした私の物語~

DALL-E 3で作成したユル配当生活の始まり


46歳でサイドFIREして、2024年4月からユルユルと配当金生活をスタートしています。
私が就職後にFIREを目指した思いや、紆余曲折を経て2023年3月に早期退職に至るまでの経過をブログ記事として紹介したいと思います。

フルFIRE、サイドFIREを目指している方、早期退職するかで悩んでいる方に参考になれば嬉しいです。

私のリアルな経験に沿った話ですが、多少の脚色がありますのでご了承ください。

目次

就職はしたけれど…

前職は公務職場でした。
1999年の採用試験で合格をもらい、2000年4月に就職。
時代は就職氷河期で、高倍率の採用試験に合格し、安定した職業に就いたことを両親も喜んでくれました。

就職して何年かの間は特に疑問を持つことも無く、前向きに仕事に取り組めていました。
社会人としての基本や一般常識も含めて、仕事をしながら身に付くことも多かったです。
しかし、職務内容そのものに面白みを感じることが出来ず、自分が全く興味が無いこと、やりたくないことを朝から晩まで延々と続けるのが次第に苦痛に感じるようになってきました。

転職も考えましたが、就職氷河期で求人が全く無い時代でした。
特別な資格やスキルも無いのに、自分に合わないからと辞めることは出来ませんでした。

本当に幸運だったのは、人間関係については良好な職場でした。
パワハラ、セクハラも少なかったです。(多少はありました)
同期とも仲は良かったですが、転職などは考えていない様子。
先輩も含めて、「仕事だから楽しくないのは当たり前」「生活の為だから嫌なことでも仕方ない」という人たちばかりでした。
そのうち部署異動とかがあったら仕事が楽しくなるかもしれないと期待して、とにかく自分の職責を果たすことだけを考えて日々を過ごしていました。

「置かれたところで咲きなさい」と心の中で唱えながら、嫌なことでも楽しく感じられるように頑張りました。

FIREを目指すことを決める

あまり前向きな気持ちになれないまま10年ほど仕事を続けました。
毎日が楽しいとは思えませんでしたが、転職して別の職業に就きたいわけでもありません。
仕事そのものは少しずつ忙しくなり、自由時間は少なくなり、拘束時間は増えていきます。

そんな中、投資に興味を持ったのは2010年ごろ。
リーマンショック後で下がっている相場なら、小リスクで儲けられるのではという安易な発想で証券口座を開設しました。

実際には短期間で簡単に儲けることなど出来ませんが、投資そのものには面白さを感じました。
そして、時間をかければ「複利効果」により資産1億円も夢ではないことを学びます。
また、偶然この頃に読んだネット記事で、40代後半までに8,000万円を貯金した後に退職し、世界を旅して自由に生きているという人の話を目にします。

FIREという言葉は無かった時代ですが、自由な生き方があるということを初めて知りました。

この時点で、33歳、貯金500万円
ここから毎月15万円を利回り5%で17年間積み立てることが出来れば、50歳で貯金6000万円となる計算です。

貯金を50歳で退職金と合わせて資産8000万円で自由な人生を手に入れるというのが中長期的な目標となりました。

FIREに到達するまでの道のり

投資を始めてから「株主優待」という制度を知り、配当とは別に「おまけ」がもらえるのはお得だと気に入りました。
また、株価そのものが低迷していたので「優待利回り」が配当を大幅に上回っている銘柄も沢山ありました。

最初のころは投資成績も散々で、「少しでも含み益が出たら我慢できず売ってしまう」を繰り返してしまいます。
また、FX取引などにもチャレンジしますが大損が続きます。
リアルタイムの株価や為替相場に一喜一憂する日々で、上がっても下がっても落ち着きません。
相場はリーマンショックから復調傾向なのに肝心の資産が想定ほどは増えず、「投資せず貯金した方が良かったのでは」と自問自答します。
36歳で資産1000万円。「資産が1000万円の大台に乗ったら、そこからは早い」という話を聞いていましたが、私には「加速効果」は感じられませんでした。

2014年にNISAが始まった頃に、「高配当銘柄」「増配銘柄」に長期投資すれば、高確率で資産を増やせるという考えにたどり着きます。そして、アメリカ株に「高配当で50年連続増配」といった魅力的な銘柄が多くあることを知ります。数々の経済危機を乗り越えて連続増配しているという安心感が、自分には魅力的でした。
2018年、ようやく40歳で資産2000万円に到達します。この時点でも、毎月の貯金以上に資産が加速的に増えている感覚はありません。

2020年のコロナショックの時はパニックになりそうでした。このまま人類の経済活動は終わってしまうのか。全く未来が予想できない状態でしたが、この時点で投資歴10年。
下落した株式相場を見て、「ここが仕込み時。大チャンス。コロナ禍は必ず終わるので、コロナ禍が落ち着いたら経済も復活して株価は急上昇する」とアメリカ株を買い続けました。
コロナショックの時点で42歳、資産2300万円。ここから株価の上昇もあって、資産が加速的に増えていくのを実感します。

また、この頃から株価ではなく配当に注目するようになり、FIRE後の生活に必要な配当金が得られれば、多少の含み損があっても良いという考え方になりました。

サイドFIREを決断。最後は、いっぱい悩みました。

2023年末、日経平均株価はバブル期の最高値38,915円に迫っていました。

46歳、資産4200万円。決して順調では無かったものの、「50歳で6000万円」の目標も何とか達成可能という状態にはなりました。
正直、ここから数年を「逃げ切りモード」に設定して、のらりくらりと嫌な仕事から上手く逃げて、最後に早期退職による上積みの退職金をもらってFIRE達成という作戦も頭の中にはありました。

しかし、「好きでもない仕事を我慢するのが、本当に正しい人生なのか」「何のためにFIREを目標としてきたのか。仕事から逃げるためなのか」という気持ちは日々の生活で強くなるばかりです。
役職も業務量も増して、疲労の蓄積に限界を感じるようになってきました。また、職場で外向きには普通に仕事をしながらも、心の中では早期退職に向けた準備を進めているというのも、皆を裏切っているようで少しキツくなってきました。
こんな気持ちのまま、「退職時の資産を盤石にする」という理由だけで何年も仕事をするのは、メンタル的に続かないだろうなとも思えてきます。

はじめに目標としていた退職予定の50歳まで残り数年ですが、自分のメンタルや健康、経済や株価も含めて、未来の状況は誰にも分かりません。早期退職制度に応募して割増の退職金をもらえば資産6,000万円となり、節約すればFIRE達成可能な金額です。経済的に余裕があって時間が自由になるなら、好きなことで副収入も得ながらサイドFIREするというのも魅力的です。また、携わっていたプロジェクトが一段落して、辞めるのにちょうど良いタイミングでもあります。

上司は無能ですが、職場の人間関係は良好です。同僚とも仲良く、慕ってくれる後輩もいて、自分の知識を伝達することについては喜びもありました。
退職を考えていることを伝えると皆から引き止められましたが、こちらも10年以上も前から進めているライフプランで簡単に決めたわけではありません。

自由な生活、人間関係、仕事、キャリア、社会的役割、ライフプランや健康状態など、本当にいっぱい悩みました。最後は「決断を先送りにすれば、仕事を辞められないかもしれない。その時は絶対に後悔する。タイミングは今しか無い」と意を決して、早期退職に応募することとしました。

上司からは退職理由を聞かれましたが、「年間生活費の25倍にあたる資産形成が完了したのでFIREします」などと本当の理由を伝える訳もなく、「退職してやりたいことがあります。気持ちは変わりません」とだけ伝えました。

職場の人に説明するための退職理由は、いっぱい考えました…。

FIRE達成。予定より少し早いけど、自由になりました。

早期退職に応募してからは、3月末までバタバタと過ごしました。
自分の退職とは無関係だと思いますが、同じタイミングで有能な職員が次々と辞めていくことが決まります。有休も全く消化せずに引継資料を作成しましたが、自分の退職により皆に迷惑をかけているので不満はありませんでした。これで目標が達成できる、4月から新しい生活が始まると思うと、清々しい気持ちの方が強かったです。

仲の良い同僚や後輩とも遊びに行ったりとかして、最後は送別会もしてもらって、職場の皆に快く送り出してもらえました。

FIRE後の生活:これからの人生の方が大事

FIRE後の生活については、今後のブログで改めて報告していきます。
また、ユルい気持ちで楽に配当生活を続けるための投資手法(投資メンタル)についても、まだまだ試行錯誤の状態ですが発信していきます。

「好きなことをするためにFIREした」という気持ちは忘れずに、自分にできることも見つめなおしながら、このブログでも何かしら閲覧者の役に立つ情報をお伝えできるようにしたいですね。
でも、「毎日ゆるーく生きていくこと」だけは、ブレずに守っていきたいと思います。

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この記事を書いた人

46歳でサイドFIREして、2024年4月から「ユル配当生活」をしています。
このブログではFIREや配当生活についての考え方、配当金や株主優待などの投資情報、資産状況の推移などを発信しています。
これからFIREを予定されている方、FIREするか迷っている方に少しでも参考になるような情報が発信できれば嬉しいです。
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